これもプログラム軽視で起こった事件でした。
アサヒコムの2005年12月26日20時31分の記事に、強度計算の偽装を見抜けなかった日本ERIの社長のセリフが出ている。
偽装を見抜くには現在の何倍ものコストが必要だ全くプロ意識がない。呆れています。
それなら、そのコストを払えばいいでしょ。そのコストを切り詰めるから日本にはプログラムやシステムの検証が商売として成立しない。そして、結果として高くついた(建物取り壊し)わけです。現実認識が全くできていないですね。
また、記事には
業務報告では民間・行政の各機関ともに今回の事件発覚まで、大臣認定プログラムを持っていなかったことも明らかになった。とあった。「大臣認定プログラム」とは一体何か、よくわからないけど、誰もそれを調べていなかった、チェックしていなかったというのは明らかに人間の問題である。にも関わらず
イーホームズの藤田社長は「106種類ある大臣認定プログラムは、同じ数値を入力しても106通りの結果が出る」と述べ、という発言を見ると、彼らは自分達の責任をプログラムのせいにすり替えようということでもある。
三重大学の奥村先生が「人間かシステムか」と問題提起されている。 コンピュータプログラムのことを知らない人(専門でない評論家や、煽るだけの報道機関も含む)は、
おかしなデータをそのまま処理するシステムが問題だ!としたいんだろうけど、実は
- 61万株を1円と入力する人間
- 3回転は2種類までしか認めないんだから、それを3種類入力した審判
- 建築コストを下げてでも利益を出せばいいとする人間
- 人間が早く安く作って検証もしないでプログラム・システムを現場に持ち込むこと
- 建物強度計算偽装問題では、そもそもシステムを準備していない、あるいは導入しようとしない、あるいはシステムを信用しないこと
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