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2006年2月27日 (月)

「教育用プログラミング言語に関するワークショップ2006」受付中

2006年3月29日に、内田洋行新川オフィス地下で行なわれる「教育用プログラミング言語に関するワークショップ2006」の受付が始まっています。御参加予定の方はお早めにお申し込み下さい。

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2006年2月26日 (日)

メディアが持つ「手の本数」は減らせない

東京電力のテレビCMの「でん子」の声と、ラジオCMの「でん子」の声は、おそらく違う声優さんが担当していると推測する。もしかすると同じ人かも知れないけど、そうだとすれば、明らかに発声方法が違う。テレビの「でん子」の声を、声だけで聞くと、意外に普通の話し方に聞こえるのだ。

テレビの場合は「でん子」のキャラクタが見えるから、視聴者は、でん子の顔を先に覚え、それに加えて声を覚える。テレビCMは「手を4本(動画、文字、声、背景音楽)もつメディア」である。一方、ラジオを聞いている人の多くはテレビも見ているから、テレビ版と同じ声をラジオで使うと顔が見えないから印象が弱くなるので、手を2本しか持たない(声、背景音楽)メディアであるラジオCMでは「でん子」らしさを強調(アクを強く)してあるようだ。

テレビから始まったキャラクターをラジオに出す場合は、受け手の印象を操作するために工夫が必要ということだろう。おそらく(確認していないが)、でん子が出てくる漫画(静止画、文字)の場合は、声を使えないので逆に、ストーリーが過激になっているとか、何か他のことをしているはずだ。

先に漫画掲載されているものをアニメーションにして、そのアニメを見てから漫画をみるとつまらなくなるのは、漫画をトーンダウンさせてアニメを作ってないからであろう。漫画のままのストーリーでアニメを作ると、アニメの方が刺激が多い(音、動きが加わる)ので、先にアニメを見てしまうと、漫画では満足できないということだ。

落語をアニメにして、その落語を知らない人に見せて、その後に落語を聞かせてみると、たぶん、面白くないよね。落語を先に聞いている人なら、アニメを見てもそれなりに楽しめるだろう。

手の本数が少ないメディアを味わうには、想像力が欠かせない。子供の頃からテレビや、PCゲームなどに慣れてしまうと、想像力が育たないまま大人になってしまう。自分だって他人のことをいえる義理ではないが、小学生や中学生がカラフルな教科書でないと理解できないという現状は、このことの現れのように思う。

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2006年2月11日 (土)

Moodle on FreeBSD-5.4

(2009.1.19 追記)以下の内容は2006年の古いものです。2009年1月に作成した記事を参照してください。


忘れないうちに、備忘録としてメモします。導入した構成は以下の通り。

  • FreeBSD-5.4
  • Postgres-SQL 7.4.11
  • Apache-2.0.55_2
  • PHP-5.1.2(など)
  • Moodle-1.5.2

●FreeBSD-5.4の導入
boot.flp, kern1.flp, kern2.flp の3枚のFDを作ることに注意。他は略。

●Postgres-SQL 7.4.11
DBサーバーを導入します。

  1. portから導入
    host# cd /usr/ports/databases/postgresql74-server/
    host# make config
    (NLSにチェックがついているのを確認)
    host# make install
  2. boot時に起動するように設定。
    /etc/rc.conf に
    postgresql_enable="YES"
    を追加する。
  3. 起動。
    host# /usr/local/etc/rc.d/010.pgsql.sh initdb
    host# /usr/local/etc/rc.d/010.pgsql.sh start
  4. DBのユーザ登録、パスワード設定、DB作成

    host# su - pgsql
    host% psql -c "create user moodleuser createdb" template1
    host% psql -c "alter user moodleuser password 'hoge';" template1
    host% psql -c "create database moodle;" -U moodleuser template1
    host% psql -c "alter user moodleuser nocreatedb;" template1
    host% exit
    host#

●Apache-2.0.55_2
Webサーバーを導入します。

  1. portからインストール
    host# cd /usr/ports/www/apache20/
    host# make install
  2. boot時に起動するように設定。
    /etc/rc.conf に
    apache2_enable="YES"
    を追加する。
  3. /usr/local/etc/apache2/httpd.conf 設定
    ●変更する行は以下のもの(適当なところを探す)。
    ServerAdmin

    DirectoryIndex index.php index.html index.htm index.html.var
    ●追加する行
    AddType application/x-httpd-php .php4 .php3 .phtml .php
    AddType application/x-httpd-php-source .phps

    AcceptPathInfo On
    <Directory /usr/local/www/data/moodledata>
    AllowOverride None
    Order Deny,Allow
    Deny from all
    </Directory>
  4. 起動のテスト
    host# /usr/local/etc/rc.d/apache2.sh start
    (ブラウザでアクセスして動いているかチェック)
    ↓確認したら、いったん Apache を止めておく。
    host# /usr/local/etc/rc.d/apache2.sh stop

●PHP-5.1.2(など)
PHP言語を導入します。

  1. portからインストール
    host# cd /usr/ports/lang/php5-extensions
    host# make config
    (GD, MULTIBYTE, POSTGRES にチェック。他にも、必要そうなもの(ZLIBとかPDFとか)を適当につける。)
    host# make install
    こうすると、php-5 本体もイモヅル式にインストールされる。
  2. /usr/local/etc/php.ini がない場合は、/usr/local/etc/php.ini-recommend をコピーして使うが、その際に、mbstring関係が
    magic_quotes_gpc = On
    session.bug_compat_warn = 0
    mbstring.language = Japanese
    mbstring.internal_encoding = EUC-JP
    mbstring.http_output = EUC-JP
    となっていることを確認する。
  3. phpinfoの設置
    /usr/local/www/data/phpinfo.php に以下のものをおく
    <?php

    // Show all information, defaults to INFO_ALL
    phpinfo();

    // Show just the module information.
    // phpinfo(8) yields identical results.
    phpinfo(INFO_MODULES);

    ?>
    Apache を再び起動する。
    host# /usr/local/etc/rc.d/apache2.sh start
  4. ブラウザで http://サーバ/phpinfo.php にアクセスして確認。 ↓そのあと、また Apache を止めておく。
    host# /usr/local/etc/rc.d/apache2.sh stop

●Clamav のインストール
アップロードされたファイルがウイルス感染していないかどうかを調べます。

  1. portからインストール
    host# cd /usr/ports/security/clamav
    host# make config
    設定画面が出たら、CURL にチェックをつける
    host# make install
  2. インストールが終ると、 /usr/local/bin/clamdscan に入るので、あとで moodle の設定の時に利用します。
  3. ついでにMoodle以外でも利用する設定
    /etc/rc.conf に
    clamav_freshclam_enable="YES"
    clamav_clamd_enable="YES"
    clamav_freshclam_flags="--daemon-notify=/usr/local/etc/clamav.conf --checks=12 --user=clamav --log-verbose"
    を書いておきます。(上記3行目はかなり長いオプションです。) MTA(sendmailなど)からの利用も可能です。
  4. デーモンを起動しておきます。
    host# /usr/local/etc/rc.d/clamav-freshclam.sh start
    host# /usr/local/etc/rc.d/clamav-clamd.sh start
    なお、/var/log/clamav にログが溜ります。

●Moodle-1.5.2
いよいよmoodleを導入します。

  1. portからインストール
    host# cd /usr/ports/www/moodle/
    host# make install
    インストール終了時に「php4」と出るが気にしない。
  2. 日本語パッチ

    http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/linux/?Moodle の冒頭にあるパッチを当てる。ただし、ちゃんと当たらないところがあるので、 パッチが当たってないファイルを自分で探して、エディタで当て直す。


    host# cd /usr/local/www/data/moodle
    host# fetch -n http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/moodle.diff.txt
    host# patch -p1 < moodle.diff.txt
    host# emacs -nw `find /usr/local/www/data/moodle -name \*.rej`
    なお、「三重大学」という単語を /usr/local/www/data/moodle/lang/ja にあるファイル名が .orig で終るファイルの更新されたものから捜し出して、これも自分で修正する。
  3. .htaccessの設定
    /usr/local/www/data/moodle/.htaccess に以下のものをおく
    DirectoryIndex index.php index.html index.htm

    <IfDefine APACHE2>
    AcceptPathInfo on
    </IfDefine>

    php_flag magic_quotes_gpc On
    php_flag magic_quotes_runtime Off
    php_flag file_uploads On
    php_flag short_open_tag On
    php_flag session.auto_start Off
    php_flag session.bug_compat_warn Off
    php_value upload_max_filesize 2M
    php_value post_max_size 2M
  4. Apache を再び起動する。
    host# /usr/local/etc/rc.d/apache2.sh start
  5. 設定をする。
    http://サーバー/moodle/install.php
    にアクセスして設定する。

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2006年2月10日 (金)

過剰な個人情報保護

読売新聞webサイトで、2006年2月10日14時44分に配信された記事によれば、がん登録制度が、個人情報漏洩に対する過剰反応で、うまく動いていないとのこと。そもそも、この制度の目的は、がんの発生状況を統計的に収集することで、今後のがん対策の基本データにすることであり、「公衆衛生の向上のため特に必要」として、厚生労働省も個人情報保護法の適用外であることを公表しているとのことである。しかし、いくつかの地方公共団体では、議会が提供中止を決定していると記事に書いてあった。

なぜ「厚生労働省が『がん登録』は適用除外」と説明しているにも関わらず、病院が、議会が従わないのかを考えてみたのだが、どうも「僕にはよくわからない」というのを今回の結論としたい。おそらく、誰か「個人情報の保護は絶対である」と宣伝している人(弁護士か、コンサルタントか、誰か良く分からない)がいて、あちこちに触れ回っているのだろう。個人情報の保護が重要であることに間違いはないが、別の、あきらかに優先すると思われる法で定められている場合や、生命・財産に危険がある場合などは、個人情報を本人同意なく提供することも許されている、ということが全国の病院や議会に理解されるまでには、相当の時間がかかるんだろう。

それからもう一つ、提供を求める側の情報管理体制に問題はないのだろうかということは、記事には書かれていなかった。もし、厚生労働省が「患者の個人情報をフロッピーやMOに記録して普通郵便で送りなさい」なんて指示をしていたのなら、送り出す方は恐いと思って渡さないだろう。正しくは、十分に安全な暗号と電子署名を利用できる回線を利用することだと思う。この辺、誰か知っていることがあったら教えて下さい。

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