必履修教科「情報」を教えていない学校がどれくらいあるか?
今年8月25日に開催された「関東地区情報教育研究会合同研究大会」の様子が、毎日新聞webの記事で報道されているが、ここに「コンピューター利用教育協議会(CIEC)が行なった、学生対象のアンケート」の結果報告が掲載されています。
僕はそのときにも「これはまずいでしょ」と思ったのですが、「情報A・B・Cのどれを履修させたか?」というアンケートを高校に行なうと、合計は100パーセントになるのに、それを高校生として受けてきているはずの大学1年生(現役入学)に聞くと、A・B・C・不明をたしても100パーセントにならず、「履修していない」と堂々と答える学生が少なくなかった。代替科目として届けてある場合は法的には問題がないことになるが、それでも良くない事態であることには変わりない。そして、そういうケースは実は少なく、ほとんどの場合が、今回話題になっている「世界史・未履修」と同じ「学校の独断で受験科目に振り替えた」というケースであろうと推測している。(cf: 北國新聞web)
いま、ここでこのことを問題にしないと、こういう状況がまた放置されちゃうんだろうなぁ…。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
情報の教員は入試にあまり絡まない分,学校の中で立場が弱いです。だから国社数理英の圧力に負けて泣く泣く授業時間を取り上げられたケースもあると想像できます。この機会に正常化されればいいのですが…何らかの外圧がないと無理ですからね。教育委員会あたりは当てにならなさそう(高校に指示を出したり,聞き取り調査をしたりという話は聞きますが,それで効果があるようならそもそも問題にならない)なので,マスコミでうまく取り上げられればと思います。
学校が負う痛手も大きいですが,このようなごまかしを続けることが大人社会のやり方だと生徒が「学んで」しまうことを思えばそれくらい。
投稿: わたやん | 2006年10月26日 (木) 17:54