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2006年11月 8日 (水)

「情報」履修になっていた気がする…(うまくやっていたら)

朝日新聞web版の「マイタウン滋賀」に、こんな記事が出ています。一部を引用します。(本来は「必履修」とすべきところが、記事では「必修」になっていますが、原文ママ掲載します。)

高校履修漏れ/膳所と彦根東でも(2006年10月28日)

高校卒業に必要な必修科目の履修漏れが全国で相次いで見つかっている問題で、県内でも、県立膳所高校(大津市)と県立彦根東高校(彦根市)が一部科目の授業をしていなかったことがわかった。県教委はこれまで各校からの報告をもとに「履修漏れはない」と発表していたが、26日夜に匿名の情報提供があり、詳しく調べて発覚した。いずれも時間割りや成績表の上では学習指導要領に沿っていたが、内容を変えて授業をしていた。

膳所高は、2単位70時間の履修が必要な「情報B」を、半分の36時間程度しか履修させていなかった。残りの時間では、「情報B」として評価すると生徒に伝えたうえ、インターネットを使って他教科の調べ学習をさせたり、リポートをつくらせたりしていた。2年生440人、3年生438人が単位取得のための措置が必要という。

(後略)

教科「情報」は、他教科との協調が求められている教科です。他教科の調べ学習の際に必要となる検索手法や情報の活用、そして著作権や個人情報の処理などを、材料としては他教科の内容を使いながら、「情報」の授業の中で展開可能といえます。ただし、「情報B」の看板は苦しいかな…。記事の内容が真実とすれば、「情報A」の看板を掲げて、「情報A」の教科書と、例えば「世界史」の教科書を並べて両方の教科書をちゃんと使いながら授業を進行させれば良かったんじゃないかと、つまり、未履修にならずにすんだんじゃないかと……。(過去のことなので、手遅れですが)

見解の相違はあるかもしれませんが、「情報A」の授業の中で修学旅行に関する下調べや、就職・進路に関する下調べを題材としている例は沢山あります。だったら、世界史について学ぶ、数学について学ぶ、物理について学ぶなどを題材として、教科「情報」らしい学習活動に繋げることは可能です。

そういえば‥、今年夏の情報処理学会の情報教育シンポジウムSSS2006の1日目のパネルディスカッションのテーマを、ここに再掲(?)しておきます。

パネルディスカッションI「高等学校の授業における情報機器の活用」
司会
柴田 功(神奈川県立総合教育センター)
パネリスト
(五十音順)
  • 國府方 久史(慶應義塾女子高等学校)
    普通教科「情報」における作品制作実習(プログラミング,表計算ソフトウェアのデータベース機能,情報の収集・整理・分析・発信などに関する作品制作について)
  • 佐藤 義弘(東京都立府中西高等学校)
    他教科とも連携した情報科の取り組み
  • 丹羽 時彦(関西学院高等部)
    グリッドコンピューティングを用いた問題解決能力の育成
  • 天良 和男(東京都立駒場高等学校)
    物理と教科「情報」におけるコンピュータ活用

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コメント

いい方がまずいのか、(他教科連携の)認識してないのか…。
認識してないのあればそれはそれでちょっと問題だと思うんですが、
#情報科の履修目的を理解していないのではないかという不安
高校の認識として完全に学問を孤立なものととらえているのでしょうか。

私も「情報科」の指導要領で他教科との連携について書かれているのを読んで、
それなら授業の一部をプレゼン形式にして、複数人での課題を掲示すれば、
いろいろな能力がつくし、参加型だから生徒も取り組んでくれ安いかなぁ、
と考えたものですが…。
座学だけだと興味ないと眠いだけですしね。

とりあえずいい意味で「ものはいいよう」とも言えますよね。
#もちろん悪い場合もありますが(笑)。

投稿: yodn | 2006年11月 8日 (水) 12:55

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