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2006年12月 8日 (金)

入試問題を作られる先生へ

大学入試問題に利用される現代文の著作権について、さまざまな問題があるとの報道を受けて、僕は以前、このblogに 「日本ビジュアル著作権協会会員となっている作家の作品を、入試問題に使わないで欲しい」 と書きました。

誤解がないように冒頭に書きますが、著作権法で入試問題への利用は著作権者の権利行使制限を受けているので入試に使うことは自由です。それはよく承知しています。今回話題にしているのは別の話題です。入試問題を利用した問題集や、ワークブック、先生が授業中に配布するプリントなどに、日本ビジュアル著作権協会会員の作品を使用するには、使用料を支払う必要があり、それをしないと犯罪行為になるということです。

僕が前のblogを書いたのは2005年9月のことだから、もう1年以上前のことです。そのあと、僕はこの問題を追跡調査するのを忘れてしまっていたのですが、幸いなことに、僕とほぼ同意見の方が、この問題の詳細なblogを作成されていることがわかりました。感謝です。

ここを見てわかったのですが、大学入試センター試験では、2006年の国語1番の問題のみWebに掲載されていないのだそうです。大手予備校の問題集からもカットされています。これは、この問題に、日本ビジュアル著作権協会会員である作家の文章が利用されていたからです。この問題を唯一掲載をしているのはZ会ですが、Z会は日本ビジュアル著作権協会に6000万円払ったとのこと…。その6000万円は、書籍の価格に転嫁されるのは当然ですよね。(取材不足で知らなかったです。しかし‥えげつないことするなー)

こういう不幸な状況を防ぐために、大学や高等学校で入試問題の出題に関わる皆様は、何卒、日本ビジュアル著作権協会会員の作家の作品を、入試問題に使うことを避けて頂きたいです。また、教科書制作に関わる皆様も、同じように配慮して下さい。配慮しないとこういうことになります。

  • 先生が、教科書の一部をコピーして作った授業中に使用するプリントを、生徒が自宅に持って帰れない。これは異常です。
  • 近隣の高校・中学・塾・予備校が試験対策を行ないたくても、当該問題を印刷して配布することが高価になる。そうすると、その学校の試験問題を印刷して配布して試験対策に役立てようと思わなくなる。結果として、その学校の知名度が下がる。これは受験生を増やしたいと思っている大学や高校にとって致命的。

法令遵守は非常に重要です。だからこそ、法令に違反しないで済むような方法をみんなで考えればいいのです。


最後に「入試過去問と著作権を考えるblog」を作られている phenotex さんに感謝です。

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