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2007年1月18日 (木)

FreeBSD-6.2 on VMware Player

僕の備忘録として、そしてWindows以外のOSを試してみたいけどマシンがないし恐いし…という方のために、記録を残します。

  1. VMwarePlayerをダウンロード&インストール VMwarePlayerは無料の仮想マシンです。僕は version 1.0.3 を利用しました。
  2. qemuを利用してディスクイメージを作る
    1. QEMUをダウンロード
      http://www.h7.dion.ne.jp/~qemu-win/index-ja.html
    2. ダウンロードしたファイルを展開しますが、念のため、C:\QEMUという(ディレクトリ名にスペースを含まない)ディレクトリ(フォルダ)を作って、その中に展開。
    3. スタート→プログラム→アクセサリ→コマンドプロンプトを開く。
    4. 上記の場所にダウンロードしたら、次のコマンドを順に入力。(バージョンが異なる場合は適宜読み直して下さい。)また、4番目のコマンドの最後の「10G」の部分は、最大10GBまで使うという意味です。ディスク残量などを見ながら適宜変えます。でも、6Gは欲しいです。
      cd \QEMU
      cd \QEMU-0.8.2-windows
      mkdir \FreeBSD
      qemu-img create -f vmdk \FreeBSD\freebsd6.vmdk 10G
  3. FreeBSD の iso ファイルをダウンロードする。 そのファイルは \FreeBSD に置きます。
  4. VMwarePlayer用の定義ファイルを置く
    先ほど vmdk を置いた場所(\FreeBSD)に、定義ファイルを置きます。 メモ帳などを利用して作ります。 ファイル名は freebsd6.vmx としてください。
    config.version = "8"
    virtualHW.version = "3"
    
    displayName = "FreeBSD"
    annotation = "FreeBSD 6.1-RELEASE"
    guestOS = "freebsd"
    nvram = "freebsd.nvram"
    memsize = "256"
    
    usb.present = "TRUE"
    floppy0.present = "FALSE"
    
    ide0:0.present = "TRUE"
    ide0:0.fileName = "freebsd6.vmdk"
    ide1:0.present = "TRUE"
    ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
    ide1:0.startConnected = "TRUE"
    ide1:0.fileName = "6.2-RELEASE-i386-bootonly.iso"
    
    ethernet0.present = "TRUE"
    # ethernet0.connectionType = "nat"
    ethernet0.connectionType = "bridged"
    ethernet0.virtualDev = "e1000"
    
    sound.present = "TRUE"
    sound.virtualDev = "es1371"
    
    checkpoint.vmState = "freebsd6.vmss"
    
    priority.grabbed = "high"
    priority.ungrabbed = "idle"
    workingDir = "."
    
    ide0:0.redo = ""
    
    tools.remindInstall = "TRUE"
    
    ethernet0.addressType = "generated"
    ethernet0.generatedAddressOffset = "0"
    

    上記の memsize = "256" は、メモリーを256M利用するという意味です。ホストOS(Windows XP)のメモリ容量を越えると大変なことになると思いますので、ほどほどにしてください。 また、上記の ethernet0.connectionType = "bridged" の部分は、家庭などでbroadbandルータを利用してDHCPを宅内に配布できるときの設定です。できないときは ethernet0.connectionType = "nat" の方を有効にして下さい。Windows XPに natルータの機能をさせます。
  5. FreeBSDをインストールする
    1. 先ほどのファイル freebsd6.vmx をダブルクリックすると、vmware が動作開始。
    2. FreeBSDのインストーラが起動するので、インストール開始です。
    3. Media Type は FTP (あるいは FTP Passive) を選んで下さい。
    4. ネットワークカードはemを選んで下さい。
    5. 配布元は日本のFreebsdサーバーにすると世界的なトラフィック減少に貢献できます。
    6. VMwareとWindowsの切替えは
      • VMware→Windows 「Ctrl」+「Alt」
      • VMware←Windows 「Ctrl」+「g」
      です。
    7. VMware自体は Phoenix bios のエミュレートをしていますので、
      1. すぐに F2 を押して bios の設定に入って下さい。
      2. 右側のメニュー「Boot」にブートデバイスの優先順位がありますので、 CD-ROMがHDDより上に来るようにする
      とすれば、強制的にインストーラーで立ち上がります。FreeBSDの再インストールが必要な場合は、これを使います。
  6. FreeBSDの調整

    カーネルの再設定や、X11の設定などが必要です。

    1. /usr/src/sys/i386/conf/VMware というファイルを作ります。ここからダウンロードして下さい。
    2. カーネルの再構築とインストール
      cd /usr/src
      make buildkernel KERNCONF=VMware
      make installkernel KERNCONF=VMware
      sync
      sync
      reboot
      
    3. 新しいカーネルで動いていることを確認
    4. あとはX11などが必要なら調整。
  7. 次に、ホストOSであるWindows XP の共有ディレクトリを、 仮想マシンの中から利用するために、SMBFSの設定をします。
    1. ja-sambaをインストールします。パッケージでもportsでもOKです。
    2. Windows XP が動いている WINHOST で、ユーザ名 TATSUMITAKEO がログオン時に使う password を符号化した文字列を求めます。
      smbutil crypt
      とするとパスワードを求められますので、入力します。 ここで表示された文字列を次の password= の右辺に使います。
    3. /etc/nsmb.conf を以下のように書きます。 addrの右辺はIPアドレスであることが必要です。 ホスト名ではうまく動きません。(理由不明)
      [default]
      workgroup=MYWORKGROUP
      
      [WINHOST]
      addr=12.34.56.50
      charsets=euc-jp:cp932
      
      [WINHOST:TATSUMITAKEO]
      password=$$abcdefghijklmnopqrstu
      
      TATSUMITAKEO は Windows 上のユーザ名で、大文字で記述して下さい。
    4. FreeBSD側にマウントポイントを準備します。
      mkdir /WINHOST
    5. マウントがうまくいくか調べます。
      mount_smbfs -N -Eeucjp:cp932\
         //TATSUMITAKEO@12.34.56.50/share\
        /WINHOST
      
    6. マウントがうまくできていたら、アンマウントします。
      umount /WINHOST
      
    7. fstabに書きます。
      //TATSUMITAKEO@12.34.56.50/share /WINHOST  smbfs rw,noauto 0 0
      
    8. rebootします。
    9. 次のコマンドを実行して、ちゃんとマウントできているか確認します。
      mount /WINHOST
      
    10. うまくできていれば、fstab を書き直します。(noautoを取る)
      //TATSUMITAKEO@12.34.56.50/share /WINHOST  smbfs rw 0 0
      
    11. 再び reboot
    12. こんどは最初からマウントされているはずです。

不明点

ノートパソコンで VMWare 上のFreeBSDの時計が遅れる件について、いろいろ検索して、その通りに設定してみたのに何故かうまくうごかない。

ファイル名: /boot/loader.conf
----------------------------------------
hint.acpi.0.disabled="1"
hint.apic.0.disabled="1"
debug.acpi.disabled="timer"
kern.hz="100"
hint.kern.timecounter.hardware="i8254"
----------------------------------------
とすれば動くらしいが、ダメ。何故だ?
  • 間違い→ /etc/loader.conf
  • 間違い→ hint.acpi.0.disabled=1
  • 間違い→ hint.apic.0.disabled=1

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