教育情報化コーディネータ3級試験(あるいは、「永野先生と僕」)
聖心女子大学の永野和男先生と言えば情報教育の世界では有名人で、僕なんて自分のblogにお名前を書くことだけでパブリシティ権の侵害か?と思っちゃうほど偉い方なのですが、何故か僕によく小さな仕事(質問)を依頼して下さいます。主に、情報教育の中でもテクノロジーに関する質問を頂きまして、それにかくかくしかじかとお返事するという関係です。検定教科書の執筆という点ではライバル会社の著者同士なのですが、そんなことはどうでもいいという感じです。
振り返ってみると、2001年の日本教育工学会の全国大会(鹿児島大学)ではパネラーとして呼んで下さいました。SSS2003では招待講演をお願いしたところ快く引き受けて下さいました。2004年3月の農工大主催のシンポジウムでも話をして下さいました。2004年7月にはパネルシンポで同席させて頂きました。こんな「ゆるーい」関係が、もうかれこれ8年も続いています。
ところで、永野先生は4月上旬にイギリスの教育事情を視察されたそうです。永野先生の御感想を僕がここで述べると不正確になるのでやめておきますが、教師が情報技術を「正しく」使いこなしている状況に感銘されたことだけは間違いないようです。
その永野先生が委員長をされている「教育情報化コーディネータ試験」という試験があります。現在はJAPETが事務局をしていて、毎年6月に3級の認定試験、秋に2級の認定試験をしています。いわゆる「マイクロソフトの使い方」の試験ではなく、もう少し広い観点で問題が作られていて、3級の問題を見る限りは「普段はMac」という人でも、あるいは僕のように「普段はLinux/BSD」という人でも困らない問題が並んでいました。(逆に2級の問題を見ると、「Windowsは知らない」という人も、「Windows以外は知らない」という人も困る問題がある。)
この種の試験資格が、みんな「ウインドウズべったり」になりつつある現在、永野先生のような有名な人が、このような問題を利用した資格試験を支えて下さっているのは貴重なことだと思うので、今回は特に応援しようと思って、blogに書いてみました。実施要項をみると、今月いっぱい申込できるようです。その他、過去問などは、案内サイトから調べられます。
追加:「ここからが本題」というわけではないのですが、永野先生が情報処理学会の「大学入試と情報フォーラム2007」で、聖心女子大学のプレゼンテーション入試について講演をして下さいます。このフォーラムは僕が実行委員長をしています。分不相応な立派で大きな会場(東京大学小柴ホール)を用意したので、まだ空席はたくさんあります。ぜひお申し込み・御参加下さい。
- 情報処理学会 情報処理教育委員会主催「大学入試と情報フォーラム2007」
- http://sigps.tt.tuat.ac.jp/e-forum07.html
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