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2007年5月29日 (火)

SSS2007論文投稿締切延長(開始)

SSS2007の論文投稿の締切延長が告知されました。でも、1週延長でなく、わずか3日です。そろそろまとめようと思っていた方は、急いで下さい。ということで古い記事を書き直してageておきます。


(以下、2007/04/18に掲載)

あー、なんだか忙しくて、ここ(blog)に書かなきゃいけないのにかいてないことがいっぱいあるんですが、それをとりあえずすっとばしまして、お知らせ。

SSS2007の論文投稿受付が始まりました。詳しくはSSS2007/CFPを御覧下さい。

ちなみに、日程表をみるとわかりますが、今回は「18日, 28日こだわり」をしているそうです。

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2007年5月26日 (土)

教育情報化コーディネータ3級試験(あるいは、「永野先生と僕」)

聖心女子大学の永野和男先生と言えば情報教育の世界では有名人で、僕なんて自分のblogにお名前を書くことだけでパブリシティ権の侵害か?と思っちゃうほど偉い方なのですが、何故か僕によく小さな仕事(質問)を依頼して下さいます。主に、情報教育の中でもテクノロジーに関する質問を頂きまして、それにかくかくしかじかとお返事するという関係です。検定教科書の執筆という点ではライバル会社の著者同士なのですが、そんなことはどうでもいいという感じです。

振り返ってみると、2001年の日本教育工学会の全国大会(鹿児島大学)ではパネラーとして呼んで下さいました。SSS2003では招待講演をお願いしたところ快く引き受けて下さいました。2004年3月の農工大主催のシンポジウムでも話をして下さいました。2004年7月にはパネルシンポで同席させて頂きました。こんな「ゆるーい」関係が、もうかれこれ8年も続いています。

ところで、永野先生は4月上旬にイギリスの教育事情を視察されたそうです。永野先生の御感想を僕がここで述べると不正確になるのでやめておきますが、教師が情報技術を「正しく」使いこなしている状況に感銘されたことだけは間違いないようです。

その永野先生が委員長をされている「教育情報化コーディネータ試験」という試験があります。現在はJAPETが事務局をしていて、毎年6月に3級の認定試験、秋に2級の認定試験をしています。いわゆる「マイクロソフトの使い方」の試験ではなく、もう少し広い観点で問題が作られていて、3級の問題を見る限りは「普段はMac」という人でも、あるいは僕のように「普段はLinux/BSD」という人でも困らない問題が並んでいました。(逆に2級の問題を見ると、「Windowsは知らない」という人も、「Windows以外は知らない」という人も困る問題がある。)

平成17年度・3級問題
技術編
学習編

この種の試験資格が、みんな「ウインドウズべったり」になりつつある現在、永野先生のような有名な人が、このような問題を利用した資格試験を支えて下さっているのは貴重なことだと思うので、今回は特に応援しようと思って、blogに書いてみました。実施要項をみると、今月いっぱい申込できるようです。その他、過去問などは、案内サイトから調べられます。


追加:「ここからが本題」というわけではないのですが、永野先生が情報処理学会の「大学入試と情報フォーラム2007」で、聖心女子大学のプレゼンテーション入試について講演をして下さいます。このフォーラムは僕が実行委員長をしています。分不相応な立派で大きな会場(東京大学小柴ホール)を用意したので、まだ空席はたくさんあります。ぜひお申し込み・御参加下さい。

情報処理学会 情報処理教育委員会主催「大学入試と情報フォーラム2007」
http://sigps.tt.tuat.ac.jp/e-forum07.html

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2007年5月23日 (水)

『携帯オンリー デジタルプアの壁』を読んで〜やっぱり、初等中等教育から情報教育を削減しちゃ駄目です。

現在発売中のAERAに『携帯オンリー デジタルプアの壁』というタイトルの記事が掲載されています。電車の吊り広告では、その見出しを

  • PC使えず、閉ざされたケータイ世界に生きる10代20代
  • 安易に日雇いバイト→下流のスパイラル
  • 家庭と学校で決まるデジタル格差
としています。情報教育とは無関係ではないと思ったので月曜日に購入して中身を読みました。

記事の概要は、「電車の吊り広告の見出しにあったこと」が詳しく述べられているものでした。詳しく知りたい方は、ぜひ入手して読んでください。僕個人は、「特定の単語を含む検索ランキングを、クライアントがPCの場合と携帯電話の場合で比較したもの」がおもしろいと思いました。

また、記事を読んでみて、「ケータイばっかりでPCが使えないと、なぜデジタル格差の下側に行くのか」という観点で情報教育の重要性をわかり易く説明する努力が、私たち情報教育の研究者に求められているようにも感じました。

昨今、情報教育といいながらワープロ・表計算ばっかりでは駄目だという意見が多く聞かれていますし、僕もそういうことをあちこちで話をしていますが、「なぜ、ワープロ・表計算ばっかりでは駄目」なのかを理論化するのは、意外に難しいのです。ただ、「やがてPCはなくなり、コミュニケーションツールは携帯に一本化されるのだから、ワープロ・表計算なんてやらなくてもよい」という意見には反対です。

確かにコミュニケーションツールとしては携帯の方が優れているのだろうと思いますが、情報を処理・加工するツールとしての携帯電話には限界があります。未来の携帯電話がそのような機能を持つようになる可能性はゼロではありませんが、所詮、携帯電話にできるようなことは、携帯電話にできるようなことでしかないのです。(トートロジー入ってますね。) 言い替えるなら、パソコンのOSを含む携帯電話並の大きさの機械が出来ても、そのパソコンができることは携帯電話のユーザインターフェースでできることを越えない。携帯電話では文書作成も、会計処理も、統計予測もできない。その意味では、「携帯電話ではできない情報処理のリテラシー」を身に付けることが「誰にでもできることではない情報リテラシー」になるのでしょう。

また、記事が指摘しているように、この種のリテラシーの習熟度と、学習者(児童・生徒・学生)の家庭環境・学校環境の(金銭的な意味での)整備度合が相関しているようです。僕はこれを、「学校と家庭」という記事と同じ2つの観点で見るべきなのだろう思いますが、もうすこし考えてみると、こんなことなのだろうと思います。

  1. 保護者が教育にお金を払うかどうかと、お金を受けとった先の学校が適切な情報教育を行なっているかどうかの掛け合わせ。
  2. 保護者が家庭で情報教育に配慮しているかどうか。

そしてこの状況が、記事でいう「デジタル格差の下流スパイラルから抜け出せない『携帯ばっかりの利用者』」を救い出せない構造をつくり出しているのだろうと思います。

うん、やっぱり、初等中等教育から情報教育を削減しちゃ駄目です。

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2007年5月22日 (火)

プログラミング・情報教育研究会(その5)

今日開催なのでageておきます。


2007/05/22 18:00開始で、プログラミング・情報教育研究会の第5回(略して『プ会5』)を開催します。予定しているテーマは次の通りです。

能城 茂雄(東京都立上野高校)
「簡単に、楽しむプログラミング」
久野 靖(筑波大大学院)
「東大理系1年生むけCSスパルタ教育」

会場も決まりました。詳細は、プ会WEBを御覧下さい。

御参加希望の方は、僕にメールで御連絡下さい。会場の細かい場所などをお知らせします。

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Firefoxを高速に操作する10の技

ITmedia Biz.IDに、「Firefoxを高速に操作する10の技」という記事の見出しがでていたので、さっそくを記事全体を読んだのですが、僕が毎日使っているものばっかりで、僕には役に立ちませんでした。でも、知らない人の方が圧倒的に多いと思うので、Firefoxユーザの方は必見です。

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2007年5月21日 (月)

『大学入試と情報』フォーラム2007(日韓合同開催)

情報処理学会 初等中等教育委員会 の web でお知らせをしていますが、 『大学入試と情報』フォーラム2007(日韓合同開催)の実行委員長をすることになりました。

詳細・申込は webサイトを見て頂きたいので、ここでは簡単に概要をお知らせします。

日時
2007年6月9日(土)10:00〜17:00
場所
東京大学 小柴ホール

講演内容

筧 捷彦(早稲田大学)
大学入試センターの情報関係基礎について
佐久間 拓也(文教大学)
「情報」を意識したAO入試の実施について
Kim Seoung-Sik(韓国教員大学コンピュータ教育科/韓国コンピュータ教育学会長)
韓国の新教育課程と問題点
中森 真理雄(東京農工大学)
情報系専門学科の大学入試における「情報」の実施例について
綿貫 俊之(東京都立新宿山吹高校 情報科 教諭)
高校の教科「情報」から見た大学入試
竹村 憲郎(専修大学)
大規模な私立文系学部の一般入試における『情報』の導入について
Kim Kyung-Hoon(韓国教育課程評価院)
韓国の2007年度大学入試と職業探求領域
永野 和男(聖心女子大学)
情報活用能力の評価と大学入試における「情報」の実施例
  • 資料集には、大学入試センター試験「情報関係基礎」の平成16年と平成19年の問題を含みます。

  • (2007/05/16)ちょっとだけ追記しました。
  • (2007/05/21)また追記しました。

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はしか大流行

僕が非常勤で授業を担当している早稲田大学が、今日(2007/05/21)の4時間目から来週火曜日(2007/05/29)終日まで8日間の休講・立ち入り禁止を実施すると発表されました。2週間も休講が入ると、授業計画も大きく変更を余儀なくされます。悩ましいです。


ところで、この件、いま(僕がこの記事を書いている 2007/05/21, 15:31)のところは報道には出ていません。より詳しい情報を得ようと早稲田大学webページを開こうとしても、「あれあれ、早稲田のwebサイトが開かないよ。」という方が多いのではないでしょうか。また、運よく開けても「あれあれ、はしか休講が出てないよ。」という方が多いのではないでしょうか。

実は、現在、早稲田大学トップページには「はしかで休講」という情報が掲載されていません。みんな「どうなっているの?」と混乱して、あちこちのページを開いてまわっているようで、サイトが非常に重くなっているのだろうとおもいます。MNCのページにはでていますので、そちらで御確認を。

ついでに自慢しちゃうと、http://www.waseda.ac.jp/ というURLの最初のページを作ったのは、当時、早稲田大学情報科学研究教育センター助手だった僕なのです。1995年3月31日(金曜日)の19:01でした。いまは汎用JPを利用しているので .ac が取れて http://www.waseda.jp になっています。1997年のページは、archive.org にでていました。


追記:やっと、メディアも取り扱い始めました。

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迷惑メールチェッカー

先日、調べたいメールアドレスを入力すると、そのメールアドレスがスパマーに悪用されていないかを調べてくれる「迷惑メールチェッカー」の御案内が届いた。

僕が管理している「あるメールアドレス」には、毎日50通くらいの迷惑メールが来ている。そこで早速、そのメールアドレスが入っているかどうかを調べようと思ってメールに書かれていたURLを入力して開いたところ、残念なことにサイトは閉鎖されていた。残念。


おそらく、「迷惑メールチェッカー」はメールアドレスを収集するためのサイトであろう。spamの仕組みをよく知らない人は、うっかり自分のメールアドレスを入れてしまうに違いない。そういう人がたくさんいて、苦情がでて、ホスティング先に閉鎖されたのだろうと思う。

僕は「この宛先宛のメールは全部spam用ベイジアンフィルタに登録する」と設定しているメールアドレスを突っ込んでやろうかと思っていた。他にも、あちこちに捨てアドレスを作って、そのアドレスを入れてみて、何日経過したらspamが来るかを調べてみるとか、使ってみたかった。格好の実験材料見つけ!だったのにな。

なお、この種のメールに書かれたURLを開くときは、必ず「健全なURLに見える文字列」をコピーして、ブラウザのブランクページにペーストして下さい。単にクリックすると、リファラを抜かれてひどい目に遭う危険があります。また、できれば適当なVM上のOS(MS以外で)で動作するブラウザの方がいいです。

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2007年5月16日 (水)

「ICTE 情報教育セミナー みなとみらい」で講演

情報コミュニケーション教育研究会(ICTE)が6月17日(日)に横浜で開催する「ICTE 情報教育セミナー みなとみらい」で、JavaScriptの授業方法についての講演(セミナー)を担当させて頂くことになりました。JavaScriptについて知って頂くとともに、それを授業で取り扱う方法についてもお話したいと思っています。プログラミングを授業に取り入れてみようかどうか、まだ迷いながら御検討されている皆様、ぜひとも御参加下さい。

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New Education Expo 2007@東京 で司会

「New Education Expo 2007 東京」で、6月8日(金)16:00〜18:00に情報モラルのセッションの司会をさせて頂くことになりました。パネリストのみなさんは、いずれも有名な方ばかりで緊張していますが、情報モラルについて考える絶好の機会にさせて頂きたく思っています。

ぜひ、お越し下さい!(申込もお願いします)

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2007年5月12日 (土)

普通教科「情報」必履修維持ならびに教科内容充実の要請書

情報処理学会では、会長名で「普通教科「情報」必履修維持ならびに教科内容充実の要請書」を発表しました。また、この要請書を、文部科学大臣、文部科学副大臣、中央教育審議会長に提出しました。

このブログを御覧の皆様、要請書について御意見がありましたら、情報処理学会の「お問い合わせ」を利用してお知らせ下さい。

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2007年5月 9日 (水)

個人情報・機密情報が入っているPCの盗難対策

個人情報・機密情報が入っているパソコンが盗難にあった場合、HDDに入っている情報も一緒に盗難にあってしまいます。情報を復活させるためならばバックアップを利用すればいいのですが、一方で情報漏洩対策も考えておく必要があります。

とりあえず Windows XP なら、こういう方法を勧めます。簡単ですよ。

  1. Windows XP Professional あるいは Media Center を使う。(Homeは駄目)
  2. 起動時のパスワードは、15文字以上にする。できれば少なくとも20文字くらい。
  3. 個人情報などを入れるフォルダを決めておく。
  4. そのフォルダを暗号化する。
    1. フォルダのひとつうえの階層で、そのフォルダをポイントして、
    2. 右クリック→プロパティ→詳細設定→「内容を暗号化して……」

最初は、フォルダ内のファイルの容量にもよりますが、多少時間がかかります。 一度暗号化されてしまえば、あとは普段通りに使えます。

もしメールを全部保護したい場合は、メールを保存してあるフォルダ全体を暗号化すればいいです。


このようにしておけば、PCを盗まれて、あるいはどこかに置き忘れたものが犯罪者の手に渡り、さらに内蔵HDDを取り外され、それを他のPCに接続されても、フォルダ全体が暗号化されているので、暗号化される前の中身を読み出されることはありません。ただし、パスワードが短いと、場合によっては暗号が解読されてしまいます。できれば20文字程度のパスワードを付けておく必要があります。


この種の対策は、「暗号化ファイルシステム」と言って、Linux, BSD, Mac OS X にも(互換性はないけど。)もちろんあります。Vistaのことはよく調べてないので知りません。(たぶん、あるんでしょうね。)

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