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2007年6月18日 (月)

小さな違いでも、当事者はたまに困る…という話

人間って、自分のことはわりと気にするが、他人のことはあまり気にしていない。そういうものです。よくある名字と読みなら個人情報にもならないと思うので書いちゃいますが、僕の知合いには「渡辺」「渡邊」「渡部(わたなべ)」「渡部(わたべ)」がいます。(現実はもうちょっと複雑だけど、あまり書くと個人を特定するので、この辺で自粛。)「渡辺」さんのうち3人は名前が同じ読みで、さらに2人は漢字も全く同じです。ま、他にも名前や所属などが間違えられ易い人は多いです。

僕も、大学1年生の4月までは、東京農工大学は「東京農業工業大学」の略称だと思っていましたが、実際は「東京農工大学」で正式名称です。

そういえば最近、助教授という呼称が消滅し、准教授になりましたが、これを「準教授」と書いてしまう人が非常に多い。制度そのものがややこしいので仕方ないと思いますが、現実はこんなもんです。自分が発言したことが他人の発言のように書かれてしまうことも多い。同じパネルディスカッションでの発言だから、仕方ないかな。

そうそう、「辰巳」という変換違いも非常に多いです。「辰己」が正式ですが、マイクロソフトのIMEに限らず、ことえりでも、Wnnでも「辰巳」の方が先に出てくるし、「辰巳」でも「辰己」でも、どっちでもいいじゃんと思っている人も多いし、個人的にも「まいいか」と思っているのです。でも、実は業績評価とかをするときになると、かなり困ります。僕の場合、「辰己 丈夫」と「辰巳 丈夫」の両方を調べないと出てこないんですけど、評価する方がたいてい片方しか調べないので、業績半分に見えてしまいます。

そういえば…昨日行なわれたJAPETの「教育情報化コーディネータ試験」は「ITCE」試験と略されていて、昨日、みなとみらいで行なわれた「情報コミュニケーション教育研究会」は「ICTE」研究会です。よく似てるんですけど、間違えて書いている人もたくさんいます。


【追記2007/06/20】今朝は、まるでblogのネタにするためかのように、「辰巳文夫」宛の郵便が来てました。2文字間違いですが、1年に5通くらいは、これが届きます。


【追記2007/06/21】実は3月に、あるところから旧住所(神戸大学に勤務していた頃の大阪の住所)に郵便物が送られてしまい、祖母がわざわざ転送してくれました。新しい住所を伝えてからもう3年も経っているのに、まだ古い住所録を使って送ってくるなんて…と驚きとともにクレームをしたのですが、そのクレームに「辰巳と間違える人が多い。困る。」と入れたんです。

その後の5月末の「はしか休講」決定直前に、その組織は非常勤教員メールボックスに試験実施方法の調査用紙を入れ、2週間後になって「返事が来ない」と「辰巳宛」に督促してきました。そんな、はしかで休講の間にわざわざメールボックスを調査しにいってないでしょ…それに僕は「辰巳じゃないって」3月にクレームしたでしょ…と再度クレームをしました。

でも、今日、その組織から、また「辰巳」宛のメールが来ました。なんだこれ…。

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コメント

こちらには初めまして.業績が半分に見積もられちゃ困りますね.
私の姓は永島なのですがよく長島と書き間違えられます.「野球じゃなくてサッカーの方」という説明もそろそろ古くなってきて,どうしようかと思ってます.公的な文書で永嶋と書かれたこともあります.
かつて同じ部署にヤマサキさんとヤマザキさんがいました.妻の旧姓は珍しい姓で,たいてい読み間違えられた上に書き間違えられます.
字や読みの間違いとは違いますがPeter Rozsaの業績を検索すると,ときどき姓と名があべこべになってるのを見かけます.

投稿: 三ねんせい | 2007年6月19日 (火) 07:17

だから名前で名寄せするのは無理だって>社保庁。
研究者番号を使いましょう(違うか)

投稿: okumura | 2007年6月19日 (火) 09:24

ということは,辰己先生も年金の確認しとかないとやばそうですね。

投稿: わたやん | 2007年6月19日 (火) 12:11

>三ねんせい の 永島さん

公的な文書でも間違いはいっぱいありますよね。この手の話を書くといつも、「人の認知は不正確」ということが身にしみます。

>おくむらさん、わたやんさん
はい。そうです。なんかやばそうですよ。

P.S. この記事を読んで、「ふぅん」と思っているあなた!あなたの\.そ\.のblogのことです。それが間違っているんです……ってこんなとこ読んでないだろうな。

投稿: たつみ | 2007年6月19日 (火) 14:00

私もその一人でっす。
先日、辰己助教授と書いてご指摘をうけました(^^ゞ
職場で昼食時に話題にしたところ、私同様「助教授」が無くなったことを知らない先生が過半数。字についても「準教授か?」という程度。高校教員には(看護師の)「准看」の「准」と言ったらすぐ分かってもらえます。

投稿: VX | 2007年6月20日 (水) 00:42

VXさん

「准教授」という名前自体がわかりにくいし、何のために変えるのか不明なので、混乱することは仕方ないです。某所のある教授も間違えていました。御自身は教授なので気にならないんでしょう。

韓国の先生に聞いたら、韓国では助教授<准教授<教授というランクがあるそうです。さらにややこしい。

投稿: たつみ | 2007年6月20日 (水) 11:12

 漢字に関しては包摂の問題もあってややこしいですね。

 准教授に関しては、ICUも"助教授<准教授<教授"だったようですね。で、学校教育法の改定に伴い、"准教授<上級准教授<教授"になったとか。変える目的は、端的に言うと研究成果を上げろ、ということとも聞きますが、賢明な文部官僚が名称を変えたらうまく行くという安易な発想をするだろうかと思うと眉唾ものだとも思います。

 それはともかく…。私の苗字の漢字は草冠なのですが、読みで入力すると竹冠の字が先に出てくるようです。だから、よみで先にIdentifyされた方は竹冠の字で宛名書きをされてくることがあります。

 おまけに、漢字が特定できると、別の読み方に有名人がいる苗字なので、先に名簿を見られた方は八割がた間違われます。

投稿: power_of_math | 2007年6月21日 (木) 09:08

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