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2007年6月22日 (金)

「情報教育の音楽化」プロジェクト

「情報教育の音楽化」プロジェクトとは、1998年頃から僕が勝手にやっているプロジェクトの名前です。これは、「情報教育の中に音楽の要素を取り込むと、とても面白いことになるはずだ」という勝手な仮説の元に、いろんな教材を作ってみたり授業をやってみたりしようというプロジェクトです。音楽の授業にコンピュータなどを用いる「音楽教育の情報化」とは全く逆で、情報の教育に音楽を用います。

従来から情報教育では、文書作成、表現、プレゼンテーション、検索、情報倫理(モラル)などの国語・体育・倫理的な内容を題材にすることがありました。また、お絵書きソフトなどは美術のカテゴリであるし、初等教育用プログラミング言語の多くはタートルグラフィックスを使用し、これまた美術のカテゴリに入ります。

情報教育の中で音楽に関するネタといえば、音のAD/DA変換、楽譜処理(符号化、MIDIデータ)、MP3などのデータ圧縮、MIDIネットワーク、音楽著作権などがありますが、いまいちまとまって取り扱われていないし、「お絵書き」などとくらべると扱いが軽い印象があります。

プロジェクトの経緯(とくにドリトルとの出会い)については、2005年9月のブログ記事プロジェクトページに書いたので、それ以外の話を追加します。

兼宗先生と久野先生がドリトルの音楽機能の追加をどんどんやってくださいました。それもほとんど僕が書いた仕様そのものです。おかげでいろいろな曲を書けるようになりました。しかもすばらしいことに「オンライン版ドリトル」が公開されたので、現在のドリトルはクライアント(Mac, Linux, Windows)にJavaさえインストールされていれば、ブラウザ(Firefox, InternetExplorer, Safari)上でほぼ完全に動くようになったのです。(ファイル保存にやや技巧が必要ですが…。)

そして、ある程度の予備授業を経たのち、このプロジェクトのうち「「音楽教育の情報化」と「情報教育の音楽化」 -音楽文化を広める情報教育を目指して-」は財団法人ヤマハ音楽文化振興会の2007年度ヤマハ音楽支援制度の助成金対象になりました。ということで、この4月からいろいろと活動をしています。ちょうど今週は、都内の高校で実証実験授業を計画し、すでに月曜、水曜の2回の授業を終えたところです。

教材はすべてオリジナルで作りました。ドリトルの音楽機能をここまで細かく説明した教材は、他には存在しないと思います。ただ、実際の授業を見て、いくつもの問題点も見えてきました。1つ目は、生徒が思考錯誤をする時間を確保できるような教材構成、2つ目は五線紙との対応が見える教材構成、3つ目は入力の補助機能(あるいはCMSとの連係)です。この辺の問題点を改善し、秋に予定している2校目の高校での実証実験につなげたいと考えています。

それから、この実証実験の様子などを、8月19〜23日にスロバキアで開催されるEuroLogo2007で発表します。

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