2007PCカンファレンスでパネリストとして発表しました。
北海道大学を会場として8月2日から行なわれた、CIEC主催「2007PCカンファレンス」の全体シンポジウムテーマ:「新しいネットワーク空間 −その課題と未来−」 の4名のパネリストのひとりとして発表・議論をしてきました。
僕の発表の前半では、小学校〜大学の教員が体験しておくべきネット上のさまざまなサービスを、実物を見る体験を共有してもらいながら解説しました。
「2ちゃんねる」と聞いただけで見てはいけないと思い込んでいる教員も多いと聞きます。そこで実況板を直接見て頂きました。いまや画像うpろだに行けば違法画像だって簡単に手に入るし、動画投稿サイトに行けばさまざまな画像を見ることだってできる。著作権法に反している動画だって簡単に手に入ります。blog/SNS/掲示板(特に裏サイト)をつかって学校におけるいじめを助長させている例もあります。そこで、なるべく直接、これらのサイトの「いま、そのとき」を見て頂こうと準備しました。
僕の発表の後半では、こういったさまざまな現象の背景を分析してみようということで、僕が最近よく使っている言葉ですが、「技能・技術・科学」の分類と、それぞれに対する発達段階ごとの学習方法の特徴付けを行ないました。
ところが、他のパネリストと比べると、質疑応答(質問票)が少ない(ほぼ、無い)。「もしかして、発表が不評?」と思ったのですが、シンポジウム終了後に会った多くの先生から、あきらかにオセジではない言い方で「おもしろかった。」「よかった」と言って頂けました。特に、某先生から強く具体的に褒めて頂き恐縮している次第です。ほっとしました。
昨年12月から日本学術会議・国立教育政策研究所の「科学技術リテラシー」プロジェクトで、情報学専門委員をさせて頂くことになって以来、「情報リテラシー」について真剣に考える機会が増えました。今回のパネリストとしての発言が好評だったのも、ちゃんと調べながら考えたからだと思います。
PS. もし、このシンポジウムに御参加になて、辰己宛に感想を書いて頂ける方がおられましたら、この記事のにコメントとして付けて頂けると幸いです。
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コメント
お世辞ではなく、刺激的でした。
投稿: kogo | 2007年8月 5日 (日) 07:39
以前から自分が思っていたことをまさに発表してくださり、心の中で「そうそう」と呟きながら聞かせていただきました。本当にありがとうございました。
投稿: hokuto@ | 2007年8月19日 (日) 14:57