Musical Method in Programming Education
EuroLogo2007 で僕が発表したのが「Musical Method in Programming Education」という題名の研究です。農工大の並木先生と共著になっています。内容は、僕が最近力を入れている「情報教育の音楽化」です。発表に先立ち、プレゼン資料を作りました。でも、雰囲気・様子がよくわからないので、実は Wien で、同行している日本人の先生方の前で予行練習を見ていただきました。研究内容を英語で話すことは全く苦ではなかったし、プレゼンの内容を英語で作ることも問題はなかったのですが、EuroLogo のコミュニティに聞いてもらえる内容かどうかということは、自信がありませんでした。
予行練習の後、「EuroLogo の参加者はプログラミング大好きな人である。日本の情報教育の現状や Dolittle に音楽機能が増えていった歴史の話はもっと減らしてよい。代わりに、音楽演奏プログラムを解説し、また、やや複雑な曲を実際に聞かせてみるとよい。」というコメントを頂きました。そこで、早速プレゼンを作り直して本番に挑みました。
日本の情報教育ではプログラミングは必須ではないという話や、Dolittle の特徴は簡単に説明し、その後、既に行なわれたいくつかの実践の報告(特に女子生徒の関心が、音楽プログラミングになると高くなる…など)をして、そして最後の5分で実際の Dolittle を使用して、ちょっと複雑な曲を演奏をしました。演奏を聞いてもらいながらプログラムを見せ、それを説明していきました。といっても、日本語で書かれたコードを説明しても仕方ないので、それを英語に訳したものを使いました。
15分の持ち時間いっぱいで発表が終って、さて質疑応答の時間ですが、これが大変なことになりました。まず、EuroLogoの常連の先生方から「面白い」「すばらしい」「興味がある」などの賛辞の後に、具体的な質問をいくつか受けました。ところが質問をしてない参加者の多くが、あっけにとられて隣の人と感想を言いあい始めました。それがあまりにもうるさくなって、部屋は騒然とした状態になりました。僕が挙手した質問者の質問を聞き取れない状態になってしまったところで座長が机を叩きながら「黙れ!(もちろん英語)」と一喝。つまり、僕の発表は EuroLogo の参加者の固定観念をひっくり返すような内容になったのでした。セッションが終ってからも、みんな握手を求めてきてくれました。また、早速同じことを自分の国でもやってみたいという意見も頂きました。
大成功ですね。でも、EuroLogoって「仲良しの会」的な側面があるせいか、prize がないんですよね。もしあったら、授賞できたはずなんだけどなー。
発表が終った夜は、同行してきた日本人7名・韓国人1名の合計8名で Bratislava の旧市街で打ち上げをしました。ビールもおいしかったです。
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