初めてのWien
Wienで絶対に見ようと思っていたのは、産業技術博物館です。ここにはあの Enigma の実機があるということを知っていたので、ぜひ、実物を見ようと思ったのです。Enigma は、ナチスドイツが使用した暗号機械です。その意味で「よろしくない機械」ではありますが、コンピュータの歴史にとって非常に重要な機械です。当時、ドイツに併合されていたオーストリーの産業技術博物館なら、これを展示していることも理解できます。
と・こ・ろ・が、館内を探しても全然見つからない。30分程探したのですが Enigma と書かれた展示がない。うーん、これは困った。そこで Enigma の特徴を思い出してみました。「3つのロータ、アルファベットのつなぎ変えケーブル。」それが付いている機械が Enigma であって、きっと、当地では Enigma と呼ばれていないのだろうと想像し、もう一度、広い館内を見て回りました。そして、遂に発見しました!
そして、その機械の説明のところには何と「Out of Order(故障中)」と書かれた紙が貼り付けられていました。あまりにもおかしくて笑ってしまいます。たぶん、この Enigma は、動作可能な状態で展示されていたらしい。ある日、それは動作しなくなった。そこで「Out of Order(故障中)」という紙が貼り付けられた…ということなのでしょう。
とにかく写真をとり、その回りにおいてあった機械の説明(ほとんどドイツ語)の英語らしいところを拾いながら動作の様子を考えていました。
Wien では、ウインナーコーヒーを飲んでみました。なんだかなーという味でした。
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コメント
このエニグマ暗号を解読するイギリスの極秘チームのエースが、実はあの『アラン=チューリング』で、そこでは暗号解読用のコンピューターまで開発していたそうな。
投稿: とおりすがり | 2007年8月26日 (日) 19:41