こんなことを書いている時間的余裕なんてないんですが、忘れないうちに備忘録的にメモです。
ウィキペディアに掲載されている情報は、いろいろ間違いがあったりはするけど、あの情報を元にしてもう一度、信憑性の確認とかに使えばいいという意味では悪くないんですよね。ところが、ウィキペディア(日本語版)をみていると、詳細に書かれている項目が、いわゆる「オタク」なものに集中していることに気がつきます。
僕は個人的に、ラジオのナレーターについて調べたことがありましたが、そこからたどっていくと声優さんの情報が細かいことったらありゃしない。他にも、アニメ、鉄道も非常に詳細に書かれています。
一方で、もともとの「ラジオ」に関する項目はあまり細かく書かれていない。さらにもうすこしオタク度が低い内容、例えば自治体とか、企業とかになると詳細さがガクンと落ちます。スポーツ選手も、意外に書かれていない。さらに、科学者や文学者になると、項目すら出ていないということもあります。
やっぱり、ネット事典の記事を執筆する気力(熱意)がある人がどれくらい存在するか、ということに依存していますよね。
でも、一つ大事なことがあります。ネット事典って、ページ数に上限がないんですよね。だから、利用する側が混乱さえしなければ、ページ数、ページ内容、項目数はどんどん増やせます。これって、どこかで聞いた機能モデルだと思いませんか?そう、ロングテール現象です。
ロングテール現象とは、実際の店舗においても売れないほど人気のない商品であっても、ネットでは見つかるようにしておくと、やがてやがて購入者が現れる。しかも、そんな商品がたくさんあると、馬鹿にできない売上になるっていう、1/x を、1から∞まで積分しちゃうようなアノ話です。
ページ数や項目数に上限が無い事典だからこそ、需要が非常に少ない項目でも、立てておけば誰かがいつか見つけてくれるんですよね。よく似てませんか?
でも、ウィキペディアが実際のロングテール現象と異なるところもあります。その仲でも重大な相違点が、先に述べた「オタク」の存在です。「オタク」な人達は、それ以外の人には需要が無い項目・商品でも相互に批評しあうという需要を発生させています。ロングテール現象の商品購入では、これは無理ですよね。
あ、そろそろ締切を過ぎた原稿の作成に戻らないと…
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