referer spam の急増
例えば、ある人が、僕のblogへのリンクを作り、普通のブラウザ(Mozilla Firefox, Apple Safari, Microsoft Internet Explorer)で、そのリンクをたどった人がいたら、webブラウザがもつ referer という変数領域を読み出すことで、そのページを訪れる直前に、どのページを見ていたかということ、つまり「いつ、どのページからここに来たのか?」という情報を得ることができます。通常は自分のページへのリンクはどこにあるのかを調べたり、自分のページがどんな言葉で検索されたのかを知るために利用します。
ところが、「referer をたどったら、単なる広告サイトだった」という「 referer を利用した spam」ともいうべきアクセスの発生数が、今年3月下旬から急増し始めています。refererを偽装することで、広告サイトに導こうとするのでしょう。たぶん referer spam と呼ぶんでしょうけど、どうなんですかね?
ちなみに、mixiの足跡機能も同様の仕組みです。で、足跡スパムは昔からたくさんありますね。ただし、mixiの足跡スパムは、「誰がアクセスしてきたんだろう?」と思って見に行くと、足跡をつけたアカウントの日記っぽい記事の中に出会い系サイトを紹介するリンクが置かれているというもので、足跡スパムをつけるのは簡単ですし、それを確認したあとも実際にmixi外へのリンクをたどらなければ何もトラブルにならないという点で、まだ、恐怖とは呼べない状態でした。その点、referer spam は危険度が高いと思います。
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コメント
情報科blog(yoshi-sato_2004さん)で同様の事象が報告されています(私自身も同じ事象を経験しました).特定のアクセス解析プログラムを狙ったreferer spamではないでしょうか.
http://blog.goo.ne.jp/yoshi-sato_2004/e/df87c4d107808fb683f591a6f20ac65e
http://blog.goo.ne.jp/yoshi-sato_2004/e/3d41332f01a895c0e3921c788eacc575
投稿: boiseweb | 2008年5月 3日 (土) 16:48
>boisewebさん
yoshi-sato_2004 で取り上げられているのは、SEO目的のアンカースパムです。
今回、僕のページにきたものは、元のページから僕のページへのリンクが全く存在しません。完璧な広告サイトにつながります。これは、referer偽装を利用し、refererを遡る人だけを対象としたreferer spamです。
投稿: たつみ | 2008年5月 3日 (土) 17:24