翻訳された記事の謎
赤字は、誤記訂正のための加筆部分です。
某さんの日記で話題になったことですが、僕が調べたことを書きます。
インターネット新ドメイン、ICANNが是非を問う投票へで、「この記事はおかしい。DNSとIPv4が混乱している…。この記事を書いた人はわかってない」と、某さんは批判しています。それはそのとおりだと思うのですが、この記事、いったい誰が書いたのでしょうか?ということで調べてみようと検索してみました。AFPの本社はパリにあるので、フランス語の記事を探してみました。そうすると、(略)インターネットで使われるドメイン名などの標準化や割り当てを行う民間の非営利組織ICANNのポール・トゥーミー(Paul Twomey)CEOは、仏経済紙レゼコー(Les Echos)に対し、「13億人のインターネット利用者は、2009年初頭から、.com、.net、.orgなどの他に、.love(ドットラブ)や、.hate(ドットヘイト)、.city(ドットシティ)など一般的な言葉を取得することができるようになる」と話した。
現在のインターネットのアドレスを管理するプロトコルである「IPv4(Internet Protocol Version 4)」では、残りのアドレスが2011年までに枯渇してしまうため、急成長する需要の中で、ICANNは対策を迫られていた。 (略)
- [1] Internet: biento^t des noms de domaine a` l'infini et dans toutes les langues
- http://afp.google.com/article/ALeqM5glemM15vjgQi5Ud_qARGkgqYt9WA
- [2] .love or .hate on the web
- http://technology.iafrica.com/news/technology/900964.htm
- [3] New internet domain names in 2009: ICANN
- http://news.yahoo.com/s/afp/20080623/tc_afp/interneticanndomain
[1]を見ると、AFPが出した記事には IPV6 という単語はありますが、IPv4 という単語が見つからず、内容はたぶん正しいようです。[2]は、[1]の英訳のようです。IPv4のことが書かれています。一方、[3]は[1]を英訳するときに内容をまとめたもののようです。
とすると、いま話題になっている日本語の記事は、誰かが日本語にする[2]を作るときに、まとめをして分量を減らすのではなく、逆にIPv4のことを加筆して説明を増やそうとして、それを日本語に翻訳したという推測ができます。しかも、そのときに誤りを加筆してしまったのだろうという気がします。ただ、フランス語のほうはよくわからないので「確信をもって」はいえません。
誰か、ことの真相を教えて下さい。
【追記】[2]の記事ですが、今検索しても iafrica.com 以外のものが引っかかりません。この記事は何だろう。ていうか、なぜ アフリカ?
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