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2010年3月15日 (月)

SSS2010の 発表申込要領を公開しました

【2010/03/28追記】: 情報科blogのSSS2010という記事で御紹介頂いています。ありがとうございます。


情報処理学会「コンピュータと教育研究会」が主催で、1999年から毎年夏に開催されている「情報教育シンポジウム」ですが、今年度は、辰己がプログラム委員長を拝命致しました。それで、ついさきほど、発表申込要領を公開しました。

これまでのSSSと違う点などについて、簡単に解説しておきます。

「論文募集」ではなく「発表募集」になった。

CE研究会では、この数年は論文誌を発行していますが、SSSが始まった頃は論文誌を出していなかったため、SSSの査読を通過したものを論文とみなしたいという意見があったようにも思います。しかし、現在はCE研究会に論文誌があります。SSSでも「論文」という言葉を使うと、混乱の元にもなります。そこで、今回は、その違いを明確に打ち出すため、SSSは「発表募集」ということに致しました。もちろん、「将来、論文になりうる研究」を執筆して投稿・発表して頂くのは大大大歓迎ですが、せっかく多くの人が集まるのですから、「論文にはなってなくても、興味深い研究や、今後の論文に結び付くような実践報告」を話題にして、よりよい研究・実践に繋げたいという意図があります。

高校情報科関連を初日にまとめる予定であることを先に公表した。

SSS2010の会期は8月18日〜20日、場所は群馬県の渋川・伊香保温泉です。一方、高等学校の情報科教員の全国規模の研究会は8月20日に金沢で開催されます。そこで、この2つをハシゴできるように、高等学校情報科に関する研究発表は、初日18日に集中させることになりました。

デモンストレーション&ポスターは、もっと気軽に!発表できるようにした。

査読つきの研究会というと、厳しい査読意見がきて、落されて自信がなくなっちゃうんじゃないかな?という声も聞こえてきます。そこで、SSS2010では、もっと気軽に発表できるカテゴリーとして「デモンストレーション&ポスター」を広く設けることにしました。このカテゴリーで採録された発表では、大きな部屋で同時に6〜8件の発表を行ないます。発表者はポスターの前に立ったり、実際の機械やソフトウェアを使わせたりしながら、実践や研究を発表し、参加者からの意見を聞いて、参考にして頂きたいという意図です。ものすごくたくさんの申込でもない限りは、なるべく採録する方針にしていますので、お気軽に申し込んでください。

いわゆる「教育の情報化」も、申込できます。

今回から、コンピュータと教育研究会(CE)だけではなく、教育学習支援情報システム研究会(CLE)も共同開催をすることになりました。教育学習支援情報システムというのは、例えば Moodle や WebCT などの学習管理システムなどがわかり易い例かもしれませんが、その他にも「学習環境を支援するコンピュータやネットワークで作られた情報システム」全般、さらに、そこからカリキュラム論や、大学のあり方とか、CIOとか、授業デザインなども全て入ります。僕のブログを読んでくださっている皆様ならば、高校の教室の情報化や、大学の情報系センターでの活動などでの教育活動についての発表も、大歓迎ということになります。

ということで、みなさまのお申し込み、お待ちしています。

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