A-D Conversion Kinesthetic Learning Activity
Computer Science Unplugged といえば、Tim Bell 先生が中心となって進めてきた、「計算機科学を、計算機を使わずに学習する活動プロジェクト」のことであり、また、そのような思想の総称でもあります。日本国内では、兼宗先生(大阪電気通信大学)が中心となったグループが、和訳本の出版や、さまざまな普及活動を行なっていて、僕も、ときどき微力ながら普及活動のお手伝いに加えて頂いています。
さて、今年は、CS Unplugged の『活動』の幾つかを、自分の授業に採り入れて見ようとしたのですが、検討しているうちに、この思想に合う自分オリジナルの教材を思いついてしまいました。そこで、早速、大学の某授業(複数)で使ってみたところ、わるくない感触。これならイケルと思った僕は、授業の実施方法などを写真を多用して説明し、さらにそれの英訳を作り、恐れ多くも先の副将軍…じゃなかった、 Tim 先生にお知らせしました。
そうしたところ、翌日には Tim 先生からお返事があり、それから、何通かのメールが取り交わされ、僕のヘタッピな英語は native によって完璧に訂正され、"A-D Conversion Kinesthetic Learning Activity" という、大変ありがたい題名をつけて頂き、8月23日午後に、CS Unplugged の公式サイトに、「拡張教材」の一つとして掲載されました。
- Binary Numbers | Computer Science Unplugged
- http://csunplugged.org/binary-numbers
これ↑の下の方にあります。 Tatsumi という文字列を検索すると一発で見つかります。が、英語だと読みにくいと思いますので、英訳のオリジナルである、日本語バージョンを御覧ください。
この「A-D Conversion Kinesthetic Learning Activity」という活動の学習目標は、大きく2つあります。1つは、「アナログとデジタルの相互変換の特徴を知ること」であり、もう一つは「2進表記」です。サンプルでは、7ビットで符号化していますが、これを例えば5ビットで中断すると、量子化誤差についても学ぶことができます。他にも、いろいろなことを理解できるようになる教材ですので、ぜひ使ってみてください。もちろん、無料です。事前にお知らせ頂ければ、個別にノウハウを共有できると思います。
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